少し早くなった夕暮れ

夏至の頃には、いつまでも明るかった夕方。

それが八月下旬になると、「あれ、もうこんなに暗くなっている」と感じる日が増えてきます。

暑さだけを見ていると真夏のようですが、太陽はもう秋へ向かって歩みを進めています。

昔の人にとって、日の長さは暮らしそのものでした。

明るいうちに仕事を終え、日が沈めば家へ帰る。時計を見るより先に、空の色が一日の時間を知らせてくれたのでしょう。

今の私たちは、暗くなっても明るい部屋で過ごせます。

だからこそ、夕暮れという自然の時計を見逃してしまうことがあります。

今日は夕方、一度だけ時計ではなく空を見てみませんか。

青から橙へ、そして少しずつ群青へ。

一日が静かに閉じていく時間に気づくと、「今日も一日過ごせたな」と、少しだけ自分を労いたくなります。

夕暮れは、毎日届けられる小さな区切りです。