入梅 ― 雨の季節を、やさしく迎える
今日は雑節の「入梅」。
暦の上で、梅雨入りの目安とされてきた日です。
もちろん、実際の梅雨入りは地域や年によって違います。
けれど昔の人にとって、入梅は「雨の季節を迎える心づもり」をする大切な目印でした。
田植えや農作業、食べものの保存、家の湿気対策。
雨とともに暮らすための知恵が、生活の中に息づいていたのです。
現代の私たちは、雨をつい不便なものとして見てしまいがちです。
でも、雨があるから緑は深くなり、川は満ち、土はやわらかくなります。
そう思うと、雨の日もただ憂うつなだけではなく、命を支える時間に見えてきます。
今日は、雨の音に少し耳を澄ませてみませんか。
窓に当たる音、傘に落ちる音、道にしみ込む音。
そのひとつひとつが、季節の声かもしれません。
雨の季節を、やさしく迎えられますように。
