紫陽花は、雨の日によく似合う

六月になると、道ばたやお寺の境内で紫陽花を見かけるようになります。
不思議ですね。
晴れた日より、少し曇った日や雨の日のほうが、紫陽花はきれいに見えます。

花には、それぞれ似合う季節があります。
そして、人にもきっと、“無理に晴れなくていい日”があるのだと思います。

昔の人は、紫陽花を眺めながら、移ろう色の美しさを楽しんでいました。
咲き始めと、満開と、雨に濡れたあと。
同じ花でも、毎日少しずつ表情が変わります。

私たちの気持ちも、きっと同じです。
いつも同じでいられなくてもいい。
揺れながら、少しずつ変わっていけばいいのです。

今日は、紫陽花をひとつ探してみませんか。
道ばたの小さな花でも、きっと心をやわらかくしてくれます。