初秋の食卓に、小さな季節を

九月に入ると、食卓にも少しずつ秋がやってきます。

梨やぶどうなど、みずみずしい果物がうれしい季節です。

まだ暑い日には、よく冷やした梨のしゃりっとした食感が心地よく感じられますね。

「梨」「葡萄」は、ともに秋の季語。

暦だけではなく、実際の店先や食卓からも秋を感じられる、今の時期にぴったりの季節の味です。

昔は今ほど遠くの食べものを簡単に手に入れられませんでした。

だから旬のものを食べることは、「今年もこの季節が巡ってきた」と確かめることでもあったのでしょう。

私たちは一年中いろいろなものを食べられる時代に暮らしています。

それでも旬のものを口にすると、やはりどこかうれしくなります。

今日は買い物へ行ったら、ひとつだけ「今がおいしいもの」を探してみませんか。

そして、急がずゆっくり味わってみる。

季節を食卓にひとつ置くだけで、いつもの暮らしにも小さな幸せが増えていきます。