秋の風に、立ち止まる

外へ出た瞬間、ふっと心地よい風が吹くことがあります。

日中にはまだ暑さが残っていても、九月半ばになると、朝夕の風に秋を感じる日が少しずつ増えてきます。

「秋風」は、その名の通り秋の季語です。

昔の人は、目に見えない風から季節を感じ取ってきました。

風そのものは見えません。

けれど、木の葉が揺れたり、草がなびいたり、頬に触れたりすることで、その存在に気づきます。

幸せも、少し似ています。

目には見えなくても、誰かのやさしさや、安心できる場所、何気ない日常に支えられていることがあります。

当たり前にあると、なかなか気づけないものです。

今日は心地よい風が吹いたら、少しだけ立ち止まってみませんか。

「いい風だな」と感じるだけで十分です。

ほんの数秒でも、季節と自分がつながる時間になります。