露の朝、小さなものを見る

朝、草や葉の先に小さな水滴を見つけることがあります。

夜の間に冷えた草木の表面に水滴が生まれ、朝の光を受けると宝石のように輝きます。

ほんの少し時間がたてば消えてしまうものですが、昔の人はその儚さにも美しさを感じてきました。

和歌や俳句にも、露はたびたび登場します。

すぐに消えてしまうものだからこそ、今ここにある瞬間が愛おしい。

そんな日本人の感性が、「露」という小さな自然現象の中にも息づいているように思います。

私たちは、大きなものにはよく気づきます。

大きな成功。
大きな出来事。
大きな変化。

でも、暮らしを支えている幸せは、むしろ小さなものの中にあるのかもしれません。

朝のお茶がおいしかったこと。

誰かが笑ってくれたこと。

道ばたの花がきれいだったこと。

今日は少しだけ、いつもより小さなものに目を向けてみませんか。

露の一粒のような幸せは、気づいた人の心にだけ、そっと残ってくれます。