寒露 ― 秋が、もう一歩深まる日

今日は二十四節気の「寒露(かんろ)」。

「寒い露」と書く、美しい名前です。

白露の頃よりさらに季節が進み、朝晩の空気に冷たさが混じり始める頃を表しています。

とはいえ、地域やその年の天候によっては、昼間にはまだ汗ばむこともあるでしょう。

昔の人が暦で捉えていたのは、「今日から急に寒くなる」という意味ではありません。

風や露、日の短さなど、自然の小さな変化を積み重ねて、「秋が深くなってきた」と感じていたのでしょう。

季節には、急いで変わる必要がありません。

少しずつ、少しずつです。

私たちも同じなのかもしれません。

何かを変えたいと思ったとき、一日で大きく変わらなくてもいい。

昨日より少し早く眠る。

机の上を少し片づける。

誰かに少しやさしくする。

今日は寒露。

朝や夕方の空気を感じながら、自分の暮らしにも小さな変化をひとつ加えてみませんか。

小さな積み重ねが、やがて季節を変えていきます。