落ち葉ひとつにも、季節がある

道ばたに、少しずつ落ち葉が増えてきます。

まだ木にはたくさんの葉が残っていても、風が吹くたびに一枚、また一枚と地面へ落ちていきます。

「落葉」は冬の季語とされることが多いため、十月中旬には少し先取りになります。

この時期なら、色づき始めた葉や、秋の木の表情として見るほうが自然です。

季語には、単に言葉の響きだけでなく、「いつの季節を表すか」という約束があります。

昔の人は、自然をとても細かく見ていたからこそ、こうした違いを大切にしてきたのでしょう。

季節を正しく味わうというのは、「秋らしそうだから」と何でもひとまとめにするのではなく、今の自然をちゃんと見ることなのかもしれません。

今日は道を歩きながら、木の葉の色を少し意識してみてください。

まだ緑の葉。

少し黄色い葉。

赤みを帯びた葉。

その混ざり合った景色こそ、今だけの秋です。