木の実を拾う、子どものような時間

秋の道を歩いていると、足元にどんぐりや木の実を見つけることがあります。

「木の実」は秋の季語です。

木の上で静かに育った実が、秋になると地面へ落ち、次の命へつながっていきます。

子どもの頃、きれいなどんぐりを見つけると、なぜか拾いたくなったものです。

丸くて大きなもの。

帽子をかぶったもの。

つやつやしたもの。

特に使い道があるわけではないのに、「いいものを見つけた」とうれしくなりました。

大人になると、何かをするときに「役に立つか」「意味があるか」と考えることが増えます。

でも、季節を楽しむことには、理由がなくてもいいのかもしれません。

きれいな葉を眺める。

木の実をひとつ拾う。

秋の空を写真に撮る。

ただ「好きだな」「きれいだな」と思う。

今日は散歩の途中で、足元にも少し目を向けてみませんか。

小さな木の実ひとつが、忘れていた子どものような気持ちを思い出させてくれるかもしれません。

役に立たない時間も、心にとっては大切な時間です。