暮れの早さに、季節を知る

十一月になると、夕方がずいぶん短く感じられます。

少し油断すると、あっという間に外が暗くなっていることがあります。

「秋の日は釣瓶落とし」という言葉があります。

井戸の釣瓶がすっと落ちるように、秋の日は急に暮れるというたとえです。

昔の人にとって、日の入りは今以上に暮らしを左右するものでした。

明るいうちに仕事を終え、暗くなる前に家へ帰る。

空の色が、一日の時計でもあったのでしょう。

私たちは今、暗くなっても明るい部屋で過ごせます。

だから、日の暮れ方そのものを意識することは少なくなりました。

今日は夕方になったら、一度だけ外の空を見てみませんか。

「もうこんなに暗いんだ」

そう気づくだけでも、季節が少し身近になります。

一日が短く感じられる季節だからこそ、今日できたことをひとつ思い出して、自分に「お疲れさま」と言ってあげたいですね。