秋の名残を、もう少し楽しむ

立冬を迎えました。

暦の上では冬ですが、街にはまだ秋の景色が残っています。

木々の葉は赤や黄色に色づき、場所によっては、これから紅葉が美しくなるところもあります。

季節は、ある日を境にぱっと入れ替わるものではありません。

秋の中に冬が少しずつ混じり、やがて冬の割合が増えていきます。

昔の人も、暦だけでなく、風の冷たさや木々の色、日暮れの早さを感じながら暮らしていました。

「冬になったから、もう秋は終わり」

そんなふうに急いで区切らなくてもいいのかもしれません。

私たちの暮らしにも、終わりと始まりが重なる時間があります。

何かを手放しながら、次のものを迎える。

そんな曖昧な時期にも、そのときだけの美しさがあります。

今日は外を歩くとき、「まだ残っている秋」をひとつ探してみませんか。

色づいた葉でも、秋らしい実でも構いません。

過ぎゆく季節を惜しむことも、今を大切にするひとつの方法です。